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2014読書

『静かな爆弾』吉田修一

久しぶりにやっと読書ができた。
静かな爆弾 (中公文庫)静かな爆弾 (中公文庫)
(2012/12/19)
吉田修一

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この著者のことは知らなかったが、芥川賞を受賞している。
そんな実力者の小説は難しいかと思ったが、ストレートな文体でとても読みやすかった。恋愛の男性側の気持ちを書いたものなのに、優しくて穏やかな恋が語られる。ときに仕事と恋愛の板挟みになる心理も細やか。また、相手が聞こえない女性ということで、言葉によるコミュニケーションとは何かを考えさせられる。

人は、自分の語りたいことを言葉を尽くして相手に伝えようとしても、その全部を再現することは不可能だ。所詮その考えは自分だけのもので、相手は自分とは違うのだから誤解は免れない。

しかし、時には相手に知られたくない隠し事も眉の動き、目線、しぐさ、声色など些細な表情で伝わってしまうこともある。特に『空気を読む』という日本人には得意なことだ。NOと言わなくても遠回しに伝えて充分相手も納得することができる。

読み進めてもう一つ考えたことは、身近な誰かのことを実際どれだけ知って理解しているかということだ。
例えば夫が私の心中で知っていることは全体の10%以下じゃないかと思ったりする。反対もしかり。20数年一つ屋根の下暮らしてきても夫が何を考えているか本当のところは分からないし、四六時中言動を見ているわけでは無い。もし見ていたとしても決してその全部を理解できないと思う。

けれど側にいたいと思う。それが恋愛なのかも知れない。


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2014読書

『眠りの森』東野圭吾

眠りの森眠りの森
(1989/05)
東野 圭吾

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加賀恭一郎シリーズの第2弾をやっと読んだ。

実は、この間にもう一冊、全く関係の無い本を“お付きあい”として、
断れず興味もないのに読みました。
受けとってすぐにお断りしたら良かったのに・・・

題名からして怪しい、それは新興宗教女性教祖の本でした。
貸してくれた人に「大変感動したんです。ぜひに!」と迫られ、
割とこうしたことをスパッと断れるようになった最近の私のはずが、
その勢いにうっかり受けとってしまいました。

仕方がなく読んだのですが、最後まで全く興味がわかずでした。
5名の体験談が書かれていたのですが、確かにその体験としては、
人生の大変な時期を乗り越えた経験、苦労、受けた人情について
書かれていましたが、そこに何故教祖が絡むのか理解できず、
各人の個々の力によって乗り越えたとしか思えませんでした。

その後、本の感想を*オブラートに包んで*告げると、
*集会*へお誘いがあったのですが、それは、スッパリ
お断りできました
この断りは、昔むかしモテた時代(あったのね?)に
男の子のお誘いをキッパリ冷たく断ったように一刀両断
中途半端だとお互い後で困るからデス

なんて・・・しょうもない話を挟みましたが、
この刑事、加賀恭一郎シリーズは加賀がものすごく
魅力的な人物として描かれているので、ワクワクします。

シリーズ一作目『卒業』では剣道学生チャンピオンだった加賀は、
一旦教職についたものの挫折し、嫌っていた父と同じ刑事と
なって登場します。

舞台は、バレエ団における殺人事件。
世間が思う、優雅で華やかなバレエダンサー達の現実の生活は、
ストイックで閉鎖的、苦しみと向上心がせめぎ合うギリギリのもの。

起こった殺人事件はすぐに、犯人の特定がつくと思われたのに、
実は複雑に絡み合ったダンサー達の心情が邪魔をして、
加賀を悩ませる。そうしているうちに第2の殺人が起こってしまう。

私は、バレエを観るのが好きなのですが、チケットが高いので鑑賞は数えるほどしかありません。もっぱらテレビです。しかしその優雅さ厳しさをしっかり再現した作者の取材力と筆致に感心。華やかな場所で起こる殺人という現実離れした出来事に夢中になった小説でした。

2014読書

『アルケミスト』 パウロ・コエーリョ

アルケミスト―夢を旅した少年アルケミスト―夢を旅した少年
(1994/11)
パウロ コエーリョ

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英語圏のもの以外はあまり読む機会はないけれど、
これは、ブラジル人の作家によりポルトガル語で書かれた本。
雑誌で紹介されていたので読んでみたが予想以上に感動した。

面接や何やらでごたごたしていた中で慌ただしく読んだ一読目、
あぁ、少年の冒険小説かと軽く流し読みのように過ぎたが、
読み終えた後も気に掛かり、もう一度ゆっくり味わうことにした。

落ち着いて読んで見ると、ここそこに印象的な言葉や登場人物が散りばめられ、少年の冒険の意味を通して人生の目的とは何か、運命や宿命というものは決められているのか、夢見ることの必然性など大切なことを知ることができる。

少年の名はサンチャゴ。両親から独立し羊飼いとしてアンダルシアで生活をしている。仕事終わりには少しのぶどう酒と読書を楽しむ穏やかな日々。羊に話しかけつつ共に移動する生活に満足していたが、あるとき二度続けて同じ夢を見、その意味を知りたくて夢の解釈してくれるという老女を訪ねる。老女はサンチャゴにその夢に従いエジプトのピラミッドに行かねばならぬと告げた。そこで宝物を得るだろうと。

いったいどうすればエジプトに行けるのか知らなかったし、ばかばかしく思い読書を再開したが、また今度は不思議な老人に話しかけられ、自分の運命を実現することは人間の唯一の責任だと告げられる。サンチャゴは今まで慣れ親しんできたものと、これから得たいと思っているものどちらか選択しなければならなくなった。

物語には、風が印象的に吹く。アンダルシアの草原を抜ける穏やかな風、地中海から吹くレバンタールと呼ばれる東風、アフリカ大陸を吹くシロッコ、砂漠の激しい嵐のシマム。

自分の進路や将来に悩める人はぜひ読んで欲しいと思う。
心穏やかになり勇気をもらえる物語。どうしたら幸せに生きられるのか、生きる目的は何かなど少年と一緒に考えていけます。少年は旅の途中でアラブ人やアラーの神を信仰する人々、砂漠の生活、オアシスの住人などにも会い、その考え方にも触れる。最近ニュースを賑わす宗教観の違いによる諍いやイスラムの世界も新たな見方ができた。

欧米をはじめ世界中でベストセラーになった作品だそうです。



2014読書

『生きとし生けるもの』山本有三

IMGP1902.jpg

書棚の奥を掘り返したら、ものすごく古い文庫が出てきた。
私はまだ読んでいないし、誰のかしら?実家からもらったのかな?
最終ページをみて驚いた。
叔父のサインがあった・・・しかも昭和36年
もちろん私はまだ生まれていません
西暦1961年というと、叔父がまだ17歳じゃないの!!
書道の得意な叔父は几帳面な美しい字でサインしていた。
     IMGP1905_2014092115463791e.jpg

数ページ読んでみると、なかなか面白かったので続けて読んだ。
大正15年に朝日新聞に連載された小説。

炭鉱で働く貧しい労働者であった両親から生まれた男の話。
重労働であったと知識はあっても、暗闇の洞窟で命がけで働く炭鉱夫達の苦労に息苦しくなる。貧しさの連鎖を断ち切るには、教育しかない。男は、両親、兄に支えられ運をつかんだ。

その息子の時代には明るい生活を手にし、次第に炭鉱の生活は
忘れられていく。都会の銀行で働く息子の周りの人達の会話は、
ちょっとレトロな言葉遣いが昔の映画のようで美しい。
お金が人に与える影響、労働の意味、大金を手にした人の心の動き。
読み応えがあり、ストーリーに引き込まれた。

17歳の叔父がこれを読んでいたということも微笑ましく感じ、
今70歳の叔父の高校生の姿を想像したりした。

ところが、え~~未完だったの???
びっくりしましたが、小説は途中でぶち切れで終わっていました。
そんな~~ちょうど盛り上がっていたのに!!

作者あとがきに、
『当時病弱だったわたくしは、不幸にして(略)風邪を三度もこじらしたために、ついに執筆を中絶しなくてはならないことに(略)』とありました。
もう次回叔父に会うときに返却します。

2014読書

『卒業』東野圭吾

卒業 (講談社文庫)卒業 (講談社文庫)
(1989/05/08)
東野 圭吾

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先日読んだ『新参者』☆☆☆に登場する刑事の加賀恭一郎が
とても良かったので、シリーズになっているという一番初期の
この作品を読んでみた。

加賀はまだ大学生で寡黙な青年。同級生が密室で死んでいて、
自殺か他殺か同じ同級生の沙都子と謎の解明に挑む。
そうするうちに、また第二の事件が起こり、これは茶道の遊び
“雪月花”のルールに隠された謎解きとなる。

学生時代から遠く離れてしまったためか
残念ながら、私の頃とはかけ離れたキャンパスライフを送る
登場人物達になかなか感情移入できなかった。

また、推理小説としての謎解きは複雑な構造になっていて、
緻密過ぎるのかストーリーについていくのが途中面倒になった。
著者初期の推理小説ということで試行錯誤しているのかもしれない。

加賀恭一郎の家庭事情がわかり、この後進路として、
なぜ刑事となっていくのかは、次回作を楽しみにしたい。
カウンター
プロフィール

Namiko

Author:Namiko
2011年7月~2014年3月
 鳥取県米子市に在住
2011年12月
 人生観が変わりました

心の声に耳を澄ませて
会いたい人にはすぐ会う
行きたいところには行く
いつもにっこり微笑んで
毎日の生活に幸せを探す

米子での楽しかった日々を糧に
奈良でも自分磨きをし、
ピカピカに光りたいと思います

みずがめ座A型
要約筆記勉強中
LOVE福山雅治

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