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2012読書

『日本を、信じる』 ドナルド・キーン、瀬戸内寂聴

日本を、信じる日本を、信じる
(2012/03/09)
瀬戸内 寂聴、ドナルド・キーン 他

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“二人合わせて180歳”という見出しから始まる対談。
このお二人ドナルド・キーンさん、瀬戸内寂聴さんは、同じ歳
90歳だって~そうだったんだ。

キーンさんは、震災後帰化されるという事で大きな話題となり
連日TVに取り上げられていたけど…90歳には見えなかった。
瀬戸内さんも、早口であの口調で公演されている。
同じくとても90歳には見えない。

その秘訣は何なんだろうと読み進めた。
お二人とも、行動的で意欲的
そして興味あるものをいつも追及している。
90歳の今も積極的に自分の発信したい事を文書にしたり
取材現場に出かけたりしている。

お二人とも東北にご縁があり、東日本大震災に心痛め、
しかし日本人の底力を信じて復興は近いと確信し、

源氏物語や他の日本文学について語り合い、
さすがに90歳もなると、近代の作家に直接会っているのにも
驚いた。三島由紀夫や永井荷風、谷崎潤一郎・・・。

戦後の焼け野原からの日本の躍進も実際に体験しているのだ。
この二人に“日本人は大丈夫”と言われると
大いにそう思える

お二人が常に意識されている老いや死についても語っている。
割り切っていて頼もしい。不安がない。
軽やかに生きる90歳のお二人に学ぶものは多かった。


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2012読書

『金貸しから物書きまで』 広小路 尚祈著

金貸しから物書きまで金貸しから物書きまで
(2012/05/24)
広小路 尚祈

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毎日出社するのが嫌でいやで、
吐き気をこらえながら何とか電車に乗る主人公。

ただひたすらにお金の為。
会社の取り扱っているものも嫌。仕事内容も嫌。上司も嫌い。
仲間もいない。とにかく嫌で苦しくて朝食も食べられない。
だけど、生活のために出社する。

サラリーマンなら誰しもこんな朝があるのではないかと思う。
私も仕事していたとき、やっぱりそんな事もあった。
だから、この小説を読んでいたら最初の方は、
ちょっと嫌な気持ちを思い出して暗くなった。

会社で仕事をするという事。
どんなにプライドを持てない職種でも、辛くても
ほんのちょっとの楽しみがあればまた違う。

例えば、お客さんとの会話が楽しかった。
同僚に楽しい仲間がいる。尊敬する上司がいる。気になる異性がいる。
今日は段取りよく仕事が進んだ。達成感を得た。
もしくは、帰宅前に趣味の集まりに参加できる。飲み会がある。
ただ買いたいものがある。お金のため!と言うのもあり。
何か、一つでも思いつけば仕事は続けられるような気がする。

この主人公は、そのどれも思いつかない。
しばらくは妻子のため。その幸せのために頑張っているが、
それすらも、自分がいなくても、いない方がかえって幸せかもと
思いいたったら、会社に行くきっかけを失ってしまう。

小説の大半は、主人公の苦しい気持ちが語られる。
苦しいだけだ。なのに、この主人公がこれからどうするか気になって
読むのを止められない。主人公の行先、落ちが気になる小説。

読み終わって著者のプロフィールを見たら
なるほど芥川賞の候補に選ばれた作品も書いている。
だからこの淡々とした展開にも面白さがあった。

2012読書

『幸福な生活』 百田 尚樹著

幸福な生活幸福な生活
(2011/05/27)
百田尚樹

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百田尚樹流“ショートショート”18の短編集。
ストーリーには全編、
大どんでん返し+上品な恐怖が必ず含まれている。

しかし私の乏しい表現力では、「上品な恐怖」というへんな
表し方しかできないのが苦しい。
最後の一行を読んで(必ずページが変わる)ヒィ!!!っと思う。

さすがに百田尚樹。
キレのある文書で楽しませて、予想外の結末に持っていく。
18編全部結末を裏切られた。
私のストーリー予測を見事に覆す。
そうきたか~。ふむ~。と後を引く面白さだった。

結末には毒があり、ピリ辛スパイシー

短編なので気軽にちょっとした合間にも読め
普段余り読書しない人や、時間のない人にもお薦め。


2012読書

『三十光年の星たち』 宮本 輝著

三十光年の星たち (上)三十光年の星たち (上)
(2011/03/12)
宮本 輝

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三十光年の星たち (下)三十光年の星たち (下)
(2011/03/12)
宮本 輝

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三冊続けて宮本 輝を読んだ。
坪木仁志は30歳、無職、恋人に去られ、借金まで背負っている。
京都下京区の小さな借家に住んでいて親には勘当され頼るあてもない。

全く八方ふさがりのなか、その金貸しの佐伯平蔵と旅に出る事になる。
75歳の佐伯の指示で三重県、福知山、松江を旅する過程で
新しい人間関係が築かれ、人生が開けて行く。

三十光年。宇宙の終わりのない大きさ、距離、時間と人の一生。

人の一生の時間には終息があるが、それは過去から未来へ
宇宙的な時間の流れに沿った永遠の中にある。
受け継がれるもの。受け継がれる思い。受け継がれる時間。

この小説の中には、
植物・落語・クラシック音楽・料理・本・骨董などが
受け継がれるものとして散りばめられていて
これらを仲介する人々を“星たち”と表現しているよう。
もちろん人の精神(心)も受け継がれるものの一つだ。

今夜は「ふたご座流星群」観測のピークだそう。
未明に目覚める事ができたらベランダに出てみよう。宇宙。
永遠の時のなかにある私の「生命」を感じる事が出来るだろうか。

2012読書

『五千回の生死』 宮本 輝著

五千回の生死 (新潮文庫)五千回の生死 (新潮文庫)
(1990/04)
宮本 輝

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九編の短編集。表題のものと同じく生死を前にした物語が多い。
印象に残ったのは「トマトの話」「眉墨」だ。
人は、死に行く自分を自覚したとき何をしたいのか。
それに寄りそう周りの人間のとまどい。
どちらの物語にも、人間の生活と汗と死の匂いがした。

表題の「五千回の生死」はちょっとユニークな死生観を持つ男
に出会った主人公。その男に振り回されながらも、
自分の命を預けたまま夜道に二人っきりだ。怖い。

あとの物語もまるでホラーかと思うほど恐怖を感じるものや、
また、国籍や思想の違いを突きつけられる主人公が描かれる。

この著者の人間観察力。労働者、苦労人、どん底の人々の生活が
ありありと目の前に繰り広げられる。
血の通った物語たち。

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プロフィール

Namiko

Author:Namiko
2011年7月~2014年3月
 鳥取県米子市に在住
2011年12月
 人生観が変わりました

心の声に耳を澄ませて
会いたい人にはすぐ会う
行きたいところには行く
いつもにっこり微笑んで
毎日の生活に幸せを探す

米子での楽しかった日々を糧に
奈良でも自分磨きをし、
ピカピカに光りたいと思います

みずがめ座A型
要約筆記勉強中
LOVE福山雅治

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