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2012読書

『彼女の存在、その破片』 野中 柊著

彼女の存在、その破片彼女の存在、その破片
(2012/05/28)
野中 柊

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不思議で静かな美しい小説。こんな構成の小説は初めて読んだ。
題名の「彼女」は、一人称として一回も登場しないまま
ストーリーは見事に完結している。
「能」みたい。能も本人ではなく亡霊などが語るから。

彼女の名は瑠璃子。
第一部では5人の人々が順に登場して彼女について、
自分との関わり、自分自身をも語る。
瑠璃子は、それぞれ、ルリ、るり、として
その人達の記憶に登場するが、ガラスの破片みたいにバラバラで
キラキラ光りながら散らばっている。

読み始めてすぐ、この本を早く着きすぎた病院の待合室で広げた日
しっとりと雨模様の朝で静かな待合にはピアノのCDが流れていた。
そのシチュエーションが余りにぴったりはまった。

5人の語りによって彼女の破片は、少しづつ集まるが
第二部では、その破片を集めて歩いていた「彼」が
語り始める。自分と瑠璃の事。その周辺の人々の事。
ちょっと驚いたが、「彼」はピアノを弾くひとだったのだ。
病院の待合でのシチュエーションは何かの暗示?と
大袈裟に感じるほど…。

ルリの破片が集まって瑠璃子に戻っていくにつれて
「彼」も自分を再生していく。ピアノのメロディーとともに。

しっとりした秋の雨の日、ピアノを聴きながらどうぞ。
ピアノの演奏が出来る人は、特に読んでみて。
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Comment
みおみおちゃん

実は、渡辺淳一を一冊も読み切った事がないのv-7
なんか偏見があって…
興味が出てきたのでまたトライします。

> これは正しい秋の過ごし方ですね。笑。

でしょ?この本は秋にぴったりです。おすすめ!
No title
ピアノのBGMを聴きながら美しい小説。
これは正しい秋の過ごし方ですね。笑。

この小説の構成、どこかで私も…
と思ったら、思いだした。
渡辺淳一の「阿寒に果つ」が
1人の少女を語る、
複数の人の回想だったような。
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プロフィール

Namiko

Author:Namiko
2011年7月~2014年3月
 鳥取県米子市に在住
2011年12月
 人生観が変わりました

心の声に耳を澄ませて
会いたい人にはすぐ会う
行きたいところには行く
いつもにっこり微笑んで
毎日の生活に幸せを探す

米子での楽しかった日々を糧に
奈良でも自分磨きをし、
ピカピカに光りたいと思います

みずがめ座A型
要約筆記勉強中
LOVE福山雅治

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